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党勢拡大へ議員力アップ 各地で活発に夏季研修会

2024/08/04 公明新聞1面

 公明党は3日、大阪、四国、福岡、沖縄で夏季議員研修会を開催した。政策の研さんや活動報告などを行い、議員力をさらに磨いて党勢拡大を進めることを誓い合った。研修の様子と、四国の研修会に参加した山口那津男代表のあいさつ要旨を紹介する。


■(四国)分科会 人口減少、子育て支援で議論

 四国方面本部の夏季議員研修会が徳島市内で行われ、山口那津男代表があいさつしたほか、同本部のメンバーと懇談した。石田祝稔方面本部長、山本博司方面幹事長(参院議員)、谷合正明(同)、山崎正恭(衆院議員)の両方面副本部長、原田大二郎党青年局次長(参院選予定候補=比例区)らが参加した。

 研修会では二つのテーマで分科会が行われた。谷合氏は「消滅可能性都市」について、人口が減少して高齢化率も上昇する今後の見通しを示す一方、政府が進める地方創生や空き家対策の状況に触れ、「人口減少が進む中で生活基盤を維持していくための党の方針として『2040ビジョン』を進めている」と述べた。

 また「今後の子育て施策」を担当した山本氏は、公明党の推進で児童手当や医療的ケア児支援が拡充したことを紹介し、「公明党が提言した子育て応援トータルプランが政府の施策に反映されている」と訴えた。

 さらに、中川宏昌党北陸信越方面本部長(衆院議員)らが、能登半島地震の発生直後から被災者に寄り添ってきた公明党の支援活動について報告。

 原田氏は、呼吸器内科医やがん薬物療法専門医の経験を生かし「健康で幸福を実感できる社会の実現をめざす」と決意を披歴した。

■(山口代表あいさつ=要旨)現場主義の実践貫き、信頼広げる実績作ろう

 公明党は今年、結党60年の大きな節目を迎える。公明党がこれまで果たしてきた役割、存在意義を確認し、それを議員一人一人が自身の使命として深めてまいりたい。そして議員力を磨き、実績を作ることが、応援していただく党員、支持者の皆さまの誇りになる。力になる。そのことを深く胸に刻み、決意新たに出発しようではないか。

 公明党の使命は、国民の生活の安定、幸福が実感でき、希望に満ちた社会をつくっていくこと、さらには国際社会の平和を創出していくことだと言える。元日に発生した能登半島地震の対応でも、そうした使命を担う公明党の現場主義、「大衆とともに」の立党精神が実践された。

 私も現場を訪れ、被災者の声から、トイレトレーラーや水の確保へつないだ。ある避難所では、高齢の避難者が涙を流しながら「よく来てくれた」と感謝された場面もあった。具体的な支援策の提供も大事だが、被災者に寄り添い、コミュニケーションを取る力も公明議員の大事な要素だと改めて確認したい。

 こうしたことを党災害対策本部をはじめ、公明党の国会議員、地方議員が現場で今なお継続している。これは公明党にしかできないことだ。今後の災害に備え、この現場主義、ネットワークを生かした政策実現力をさらに磨いていきたい。

 「清潔な政治の実現」「大衆福祉」が公明党の原点だ。これまで政官の癒着など不正を晴らしながら、国民から信頼される政治の道を切り開いてきたのが党の歴史だ。今回の自民党派閥の政治資金問題でも、公明党の原点、役割があるからこそ、自民党総裁の決断を促し、法改正をやり遂げた。これからも公明党の原点を誇りに、歩みを進めていきたい。

 来年秋までに衆院選、参院選、東京都議選が行われる。全議員が各地域で信頼を広げ、必ず勝ち抜き、国民の期待に応えていこう。

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