衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会は30日、防衛省・自衛隊で相次ぐ不祥事などを受け、閉会中審査を行った。
衆院委で公明党の中川宏昌氏は、海上自衛隊の「潜水手当」不正受給や安全保障に関する「特定秘密」の漏えいなどに対し「国民の信頼を損なっている。言語道断の事態だ」と指摘。コンプライアンス(法令順守)意識の向上など再発防止に向け「防衛相がリーダーシップを発揮し、組織の立て直しを図るべきだ」と強調した。
木原稔防衛相は「国民の信頼を取り戻すため全力を尽くす」と述べた。
一方、参院委で公明党の上田勇氏は、相次いで発覚した在沖縄米軍人による性的暴行事件について「決して許されることではない。二度とこうした犯罪が起きないよう、米国側に強い政治的なメッセージを発出すべきだ」と訴えた。
上川陽子外相は、28日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で取り上げ、再発防止に向け連携していくことを申し合わせたと報告。「米側の措置が確実に実行されることが重要だ。政府として、しっかりフォローしていく」と述べた。