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能登地震

傾いた家屋「住むの怖い」

党対策本部が被災状況を調査/石川・羽咋市、宝達志水町、志賀町

公明新聞 2024/01/08 1面

公明党「令和6年能登半島地震災害対策本部」の大口善徳本部長(衆院議員)と塩田博昭事務局長(参院議員)は7日、石川県の羽咋市、宝達志水町、志賀町を相次いで訪れ、家屋に被害が生じた住民の悲痛な思いに耳を傾けた。党対策副本部長の谷内律夫・石川県議(同県本部代表)、小松実県議、坂秀明・金沢市議が同行した。

羽咋市では、家屋の倒壊などの危険性を判断する「建築物応急危険度判定」が始まっており、判定された建物には危険度を示した赤・黄・青の判定表が掲示されている。

外出中に「被災の程度は小さい」とする青色の判定表が自宅に張られていたという白井久忠さん(48)は、実際には中の壁にひび割れなどの被害が生じており、引っ越しを検討したいと語った。

宝達志水町で家族5人で暮らす藤島義仁さん(54)、邦子さん(51)夫妻の自宅は地震により室内が傾き、部屋の扉が閉まりきらない状態に。邦子さんは、家の中にいると平衡感覚が乱れ「頭痛や目まいを感じる。このまま住み続けるのは怖い」と吐露。家の解体や新たな住まいの確保へ支援してほしいと話した。

視察後、大口本部長は、住宅関連の要望に加え、今なお続く断水の早期解消を政府側に働き掛けると語った。

■液状化の影響大きく/新潟市西区

中川宏昌党北陸信越方面本部長(衆院議員)は7日、新潟市西区で液状化被害を調査した。市村浩二県代表(県議)、小山進県幹事長、志賀泰雄の両市議が同行した。

一行は、同区立仏で井上潤さん、民子さん夫妻から聞き取り。自宅内にひびが入り、自宅前の電柱が傾いた。近くの排水溝も破損し水はけが悪くなったため「大雨が降ったら浸水被害が発生する」と危機感をあらわにした。

木下実さん、真由美さん夫妻の自宅は築2年。地盤沈下したものの、地中のくいが頑丈で建物が傾くことは免れた。真由美さんは「同規模の地震が発生したら持たないと診断を受けた。修復には1年以上かかり金銭面の負担も大きい。なんとか支援してもらいたい」と涙ながらに訴えた。視察後、中川氏は「液状化被害からの復旧を全力で進める」と語った。

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