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人権を守る闘い貫く

平和創出「法の支配」で/山口代表ら訴え

2024/05/03 公明新聞1面より

5月3日の憲法記念日を前に、公明党は全国各地で街頭演説会を開催した。山口那津男代表は憲法が掲げる「『国民主権』『基本的人権の尊重』『恒久平和主義』の三つの原理は、これからも堅持していかなければならない」と力説。その上で、世界では今、基本的人権が脅かされる事態が生じているとして「憲法にうたわれている価値観や理念が国際社会で徹底されるような時代を築いていかなければならない。日本は、『法の支配』に基づく自由で開かれた国際秩序を維持し、強化していく」と訴えた。


■政治資金、透明性強化へ合意つくる

 【東京】山口代表は2日、池袋駅東口で、憲法の前文に「国政は、国民の厳粛な信託によるもの」と規定されていることに触れ、「この民主政治の基本が今、政治の課題として問題視されている。国民主権をゆがめるような政治の行為は、断じて正されなければならない」と力説した。

 その上で、自民党派閥の政治資金問題に関して「再発防止の仕組み、法制度をきちんと作り上げることが重要だ」と述べ、政治家の責任と政治資金の透明性を強化する必要性を強調。「先の衆院補欠選挙で示された民意を重く受け止め、透明性強化へのさらなる一歩を進めていくべきだ。公明党が議論をリードして、今国会中に幅広い合意を形成し、(政治資金規正法の)法改正を成し遂げたい」と力を込めた。

 恒久平和の実現に向けては「国際協調主義に基づく外交が重要だ」と強調。岸田文雄首相が先月訪米した際、日米首脳による共同声明「未来のためのグローバル・パートナー」が発表されたことに言及し、「抑止力を維持し、安全が保障されていくためにも、外交が極めて重要だ。外交が、平和と安定を保つ役割を持つことを改めて重視しながら、国政を進めていきたい」と語った。

 街頭演説会には、竹谷とし子女性委員長(参院議員)、岡本三成、河西宏一両衆院議員、塩田博昭参院議員が出席した。

 【岩手】党岩手県本部(代表=小林正信県議)が2日、盛岡市で開いた街頭演説会には党東北方面本部長の庄子賢一衆院議員、小野寺泰明・同方面政策局次長が参加した。

 庄子氏は、憲法に関する世論調査に触れながら、今後の憲法改正に向けた議論に関して「国会の憲法審査会を通し、国民の理解が伴うよう議論を深めることが重要だ」と述べた。

 【静岡】党静岡県本部の大口善徳代表(衆院議員)と西園勝秀党団体局次長は2日、県・市議と共に静岡駅前で街頭演説を行った。

 大口氏は、核兵器禁止条約批准の足掛かりとして日本政府の同条約締約国会議へのオブザーバー参加を訴えた。西園氏は「戦争放棄をうたった平和憲法を堅持しているのが公明党だ」と強調した。

 【長野】党長野県本部の中川宏昌代表(衆院議員)は2日、県議と下伊那地域の市町村議と共に街頭演説を行った。

 中川氏は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射など日本の安全保障環境が厳しさを増していると強調。専守防衛の理念を堅持した上で、日米同盟による抑止力強化、政党間交流を含む外交に党として総力を挙げ「平和と地域の安定を守り抜く」と訴えた。

 【福岡】党福岡県本部の浜地雅一代表(衆院議員)は1日、福岡市で県・市議と共に街頭演説を行った。

 浜地氏は、基本的人権の尊重など憲法3原理について「今後も堅持していく」と強調。その上で公明党は、時代の変化に応じて必要な項目を加える「加憲」という立場で憲法の論議を深めていくと述べた。

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